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良いお年を


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by kachinas | 2009-12-31 15:04
村山槐多展

村山槐多(1996-1919)
ガランスの悦楽 没後90年
二十二歳五ヶ月で逝った夭折の画家村山槐多の回顧展

松濤美術館でやってる展示をみてきた

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「尿をする裸僧」というタイトルの絵

両手をあわせてなにやら祈るような裸僧が
信じられないくらいふといおしっこを鉢のなかにしている
奇妙なへんな絵だなぁと思った
不思議なちからが漲っている絵だけど
じーっと見てるとどこかギャグ漫画っぽくて可笑しい
異様な瞳のトランス少年は高村光太郎の「村山槐多」という詩のなかの
「まっ赤な素足」をもった「強くて悲しい火だるま槐多」なのかな

高村光太郎や草野心平をも震撼させた「強くて悲しい火だるま槐多」
大正時代ってデカダンパンクな青年がうじゃうじゃいたみたいだ
村山槐多の水彩やデッサンや詩歌原稿そして書簡などもはじめて見た
田端の田園風景や信州の山や樹木を描いた風景画がとてつもなくよくて
びっくりしてしまった
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by kachinas | 2009-12-28 17:59
ルーン文字


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ルーン文字ではないみたいだけど
暗号のような文字がレリーフ状にもりあがっている

ルーンといえば海賊の文字
ノルウェーのヴァイキングの女性たちが胸につけていた
魔よけブローチのようにも見えてきた

ぎゅっとかたく包んである紙をていねいに剥がしながら
これっていったい何だろうねと言いながら
謎のチョコレイトをあっというまに食べてしまった


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ノルウェーのフィヨルドの入江で漁をしたり、畑を耕したりして暮らしていた人々は、
9世紀、さらに遠くへ漕ぎだしていった。ヴァイキングである。

[ヴァイキング船博物館より]
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by kachinas | 2009-12-22 11:19
bandoneon


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祖父はいつでもレインコートを着ていた
劇場がひまな時は映写室の片隅で きなこ飴の作り方や
ホタルブクロの咲いている庭のはなしとかをぽつぽつしながら
ボロボロになったセーターをするするほどいて
まるい毛糸玉をいくつもいくつも二人でつくった
一日をまるまる空けて祖父といられるうれしさを
僕はそしらぬ顔をして黙っていた
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by kachinas | 2009-12-19 19:28
floating pupa


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「ぼくはただ長距離列車にのりたいだけなんだ」 と言いつのる
子供を横目でちらりとみたまま いたずらっぽく微笑む祖母は
綾取りの「山間の月」を太めのごわごわした紐でつくりながら
アラスカ北部のバロー岬の月について少年に話しかけている

話すことがいっぱいありすぎてずっと黙りこくっていた父は
手品のように綾取りをする祖母の指さきを見ていて
だんだん気が遠くなってしまった
石膏模型の技術家の父はひとりでこっそり
壁にピアノ線をはり絵を一枚飾った
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by kachinas | 2009-12-19 18:15
SOLO MONK
 

色鉛筆の青いいろをひっそりけづって居る    尾崎放哉
                   


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禿びたクレヨンとかパステルとか木炭とかがはいったブリキの箱
橙色にけばだった擦筆とか消ゴムのカスとかもみえる

これ
もう
いらないんだ
だから
捨てるんだ

言っていた
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by kachinas | 2009-12-16 17:31
帽子にとまった蛍をしらない




長すぎる。

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ルナールの[蛇 長すぎる。]
という一節からなぜか思いだしたのは
[墓の裏に廻る]
という俳句をつくった
自由律の俳人尾崎放哉


ルナールの[蛍]


いったい、何事があるんだろう?
もう夜の九時、
それにあそこの家では、まだ明かりがついている。

 
尾崎放哉の[蛍]の一句


帽子にとまった蛍を知らない

  
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by kachinas | 2009-12-13 09:10
にんじん


あぶら虫

鍵穴のように、黒く、ぺしゃんこだ。


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夕陽を浴びて、牛の群れは、牧場のなかをのろのろと、彼らの影の軽い耡鍬を牽いて行く。




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長すぎる。


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ルナールの博物誌 新潮文庫 岸田国士訳より


先週ギャラリーへの行き帰りの地下鉄のなかでクスクスひろい読みしていた文庫本
あの「にんじん」のルナールの本
挿絵がなななんとびっくり!あのピエール・ボナール
ルナールとボナール
ふたりでくすくす楽しみながらつくったのかな
なんだか胸が痛くなってきた 歯も痛くなってきた

うらに2Bぐらいの鉛筆で150円!と乱暴に書いてある
随分まえに古本屋で買って本棚にさしこんでいてぜんぜん忘れてしまっていた
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by kachinas | 2009-12-12 12:46
三越前駅


幾千代も散るは美し明日は三越


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三越といえば摂津幸彦という俳人の句を思いだしました
ギャラリー砂翁へむかう途中
地下鉄三越前駅構内の階段へつながる壁に貼られた
なんとも微妙に古びたうつくしいモザイクタイルのまえで
いつも一瞬ぼんやりたちどまってしまいます
大正モダンの気配でしょうか

明治うまれの亡父は三越の店員という美しい職業婦人の世界に憧れていたらしく
わたしを三越の店員にするのが夢だったみたいで可笑しいです
東北の秋田からぽっとでてきた苦学青年にとって
三越は光り輝く希望の明日だったのかもしれませんね
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by kachinas | 2009-12-12 07:56
日本橋


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歌川広重の「東海道五十三次」の日本橋
遠くに火の見櫓がみえる

会期中 何度かこの日本橋を渡った


[the Book]ブック・アート展終了しました
お忙しいなかお出かけいただいたみなさまありがとうございました
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by kachinas | 2009-12-12 05:56