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Bus Driver  



焼林檎ごつんと割って朧なり




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薪ストーブを燃やす薪の調達とか
薪割りのことばかり考えている

三人のこどもたちは 
毎日薪ストーブのまわりに集まってきて
薪の燃える火をじっと見ているんだ

だから毎日薪割りをしている
自分はいまストーブの薪のことで
頭がいっぱいなんだ

久しぶりに会った失業中の友人は運河にうつるきらきらした夜景を
ぼんやりみながらぽつんと言っていた


高橋洋子 Website





         
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by kachinas | 2010-04-26 21:48
John Lurie


ヒキガエルの生活とか長い手紙




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高橋洋子 Website
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by kachinas | 2010-04-24 11:54
Once Upon A Time

John Lurie
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映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「ダウン・バイ・ロー」の
あの〈長い顔のおとこ〉ジョン・ルーリーの絵を見にでかけた
いつだったかもう覚えてないけど
春なのに雪みたいなかたい雨が降って凍えるような日だった
喉がひりひりしてからだの右半身の節々も痛かった

若いひとでワンサカしてるのかなと思ったけど
どちらかというとガランとしていた
山吹の黄色い花がいけてあった

美術館のながしている映像から
彼の奏でる旋律や声が
つぶやくようにきこえてくる

ドローイングがノホホンとゆるーい息をしている
いくつかの絵のまえでじーっと立ちどまって
ずいぶん長いあいだ
ぼんやりしてしまった



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アグネスは新しい玉突き台が 彼女を幸せにしてくれると考えていた、でもそうじゃない
〈Agnes Thought The New Pool Table Would Make Her Happy But It Didn’t〉



それぞれの絵に詩みたいなつぶやきみたいな物語の断片みたいな言葉がついている
日本語訳もなんだかよくてヘンテコでゆるかったり深かったり
絵と言葉がたがいちがいによせてはかえす波のようにゆっくりふれてくる
松尾芭蕉さんへのオマージュみたいなタイトルの絵もあった


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いかりがささって、私はどこへもいけない。サンドイッチの時間になった。
〈Anchor Is Stuck. I cannot Go Anywhere. Time For A Sandwich〉


言葉のつなぎかたがなんだか〈俳句〉みたいだ
もしかして日本の芭蕉さんや俳句もすきなのかもしれない
そういえば誰の言葉だったか忘れてしまったけど
俳句は一番〈沈黙〉にちかい形らしい


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去年見たコマーシャルギャラリーでの彼の展示は
いろんなニュアンスで痛々しい印象があった
今さらなんでジョン・ルーリーなんだろう
とはずっと思っていた
だからワタリウム美術館の清潔で親密な空気感はとても意外だった


ジョン・ルーリーのドローイング展〈You Are Here〉は「手紙」のようだ
ミネアポリス生まれのあの〈長い顔のおとこ〉からの
思いがけない長い「手紙」を読んでいるような展覧会だった



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ジム・ジャームッシュ アート・リンゼイ トム・ウエイツ バスキア デニス・ホッパー・・・・
美術館の地下の本屋でぶらぶらしていたら

可愛い女の子は今日もきたか?・・・とか 
ニューヨークの〈長い顔のおとこ〉から毎日のように電話がかかってきます
どうやらLounge Lizard 〈ラウンジの蜥蜴〉になって
ほんとうはワタリウムの壁にへばりついて女の子を物色したかったらしいです


レジカウンターのおニイさんと客のそんな話声がしていた


高橋洋子 Website
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by kachinas | 2010-04-23 16:57
刺繍


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友人と長い電話をしていたら
銀座の古いビルのちいさな画廊で
一年に一度ひっそりと展覧会をしている人のことをなんども話していた
その人は背が小さくてとても暗い絵を描く人らしい

彼女が空をピンク色で塗っていたら
テラコッタ色も使ってみたらとか
あるときは「風景画は空だよ・・・」とか
ときどきポツっと言うらしい
だから油断ができないとも言っていた
   
友人は天文台や一橋大学へ出かけて木の絵ばっかり描いているらしいのだけど
その人にいっぺん「絵を見てもらおうと思っている」と思いつめたように
やっぱりくりかえし言っていた
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by kachinas | 2010-04-13 17:31
セイヨウスグリ

 
 「セイヨウスグリ」「梢の間で真っ逆さま」「庭園で」
 「3つのポートレート・スケッチ」
「Ga のポートレート」
 「マイ・ライン」「まわり道」「映画日記 」「歩廊」


9本の映画のタイトルに惹かれて
ドイツの女の人の実験映画を見に行ってしまった
16㎜フィルムでサイレントのみじかい映画だった
なんだか知らないひとのホームムービーを
えんえん見せられているような気もしたし
光だ色合いだ揺らぎだ目眩だリズムだ
詩的な映像世界の広がりだとか言われても
意味ありげな実験映画ふうの退屈にはかわりはなかった

ボンヤリ見ているうちにむかし見たジョナス・メカスの
16㎜フィルムのやわらかい質感を思い出したり
あたまのすみっこのほうでちょっとなつかしいような
ナニカアルカモ的な気分もかすかにはあった
こんどこそ心揺さぶられるような作品
かもしれないと思うと席をたてなくて
ずるずると徒労感のかたまりになって
映画館にじっとすわっていた


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ドイツの映像作家ウテ・アウラントさんは来日しているらしく
映画が始まる前にスクリーンの前にたってひとつひとつ
作品の解説をしていた
「梢の間で真っ逆さま」という作品は
母の死から父の死までの七年のあいだに
撮りためたフィルムの断片をニ年かけて15分の映画に
編集したと言っていた
記憶や場所や映像の断片に触発されながら
フィルムを切ったり繋げたり・・・見たり触れたりしている
彼女の濃密な時間を想像するほうがなんだ映画のようだなと
聞いていて思った

みじかい映画だったけどもう断片的にしか思い出せない
イヌみたいな顔をして笑う少女たちが丘の上のほうから固く抱きあって
重なりながら真っ逆さまにくるくる転がってくるシーンとか
なんだかおぼえてる

やっぱり彼女の作品は機会があったらまたふらふら見に行きそうな気がする
もしかして「梢の間で真っ逆さま」というみじかい映画は
くりかえしくりかえし何度も見ているうちにぼんやり繋がって
発酵して深かまってゆく世界なのかもしれない
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by kachinas | 2010-04-12 20:04
みじかい映画



エープリルフール紙箱木箱木箱紙箱




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by kachinas | 2010-04-04 19:34