ブック・アート展
12月1日(水)よりはじまる
〈10名の作家によるブック・アート展に〉に参加しています
10人10色の〈book〉へのアプローチが面白そうです

おついでございましたらぜひお出かけくださいませ
よろしくお願いいたします

2010年12月1日(水)ー11日(土)
11:00ー19:00(最終日17:00迄)
日曜日はお休みです

ギャラリー砂翁にて開催




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〈torso〉と〈トルソ〉



必然さをもって連結されていて、しかもその途中のつながりが
「深い暗い室の中に隠れているような感じを与えるもの」を
探りあてる行為
            〈連句の心理と夢の心理〉寺田寅彦



連句の複雑な規則や全体の形にこだわらず 付け合いのおもしろいところだけで
連想が鎖のようにつながってゆく「トルソ」という連句形式は数学者で
俳人の寺田寅彦が提唱したものらしいです
今回展示の〈torso〉というタイトルの〈book〉は
寺田寅彦の〈トルソ〉からヒントを得ました


俳句十二句を縦糸に
ネイティヴ・アメリカンによる口承詩
アイヌ神謡集の断片
そして絵やオブジェ


透ける紙に刷られた
それらの異質のイメージの重なりが
ぼんやりと鎖のように
つながってゆくささやかな連句的試みです




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高橋洋子 Website
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# by kachinas | 2010-11-29 11:29
ボン書店


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橋本平八と北園克衛って
兄と弟だったんだね 知らななかった
兄の橋本平八の木彫がすごくよくて
ぼーっとしてしまった
会期中にもう一回行こうかな
自転車とばして






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エズラ・パウンドからの手紙とか雑誌VOUにまじって
〈ボン書店〉と小さくクレジットのある
美しい活字の簡潔な二冊の本がひっそりと置いてあった
北園克衛「円錐詩集」とステファヌ・マラルメ訳北園克衛「恋の歌」



「ボン書店の幻」という本によると
ボン書店は鬼子母神境内の裏側にあったらしい



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北園克衛は詩の原稿を抱えて
この森のような雑司ヶ谷の欅並木をぬけて
鬼子母神の境内の裏にあった
ボン書店の鳥羽茂に
たびたび会いに行ったのかな

昭和30年ころだったら
並木ハウスの201号室から
手塚治虫もでてくるかも

ときどき雑司ヶ谷の欅並木を通るたびに
ふしぎな気がする




高橋洋子 Website
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# by kachinas | 2010-11-24 16:56
画鋲




みづたまりむこうのほうぽんぽんだりあ







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高橋洋子 Website



 
            
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# by kachinas | 2010-10-15 17:17
彫刻棟


アイルランド・バラッド



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彼女は帽子を脱ぐが
どこに置けばいいかわからなくて
また頭にかぶる   

クレア・キーガン「青い野を歩く」p.29






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モデルを見ながら粘土で人体をつくり素焼きをする
彫塑のワークショップにはじめて参加した
八月の週末は朝早くお弁当をつくって
上野動物園の裏にある
古い美術大学の彫刻棟へ通った

粘土をくっつけたり削ったりしながら
なんだかときどきぼんやりした
高校生のころ校舎の窓から
この彫刻棟がちょうど見えて
ころがっている石や木の塊を
ときどき気になってのぞいたり
眺めたりしていたことを思いだす
今は鉄筋コンクリートだけどそのころは
木造の薄暗い彫刻棟だった



高橋洋子 Website
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# by kachinas | 2010-09-17 22:52
スパイ


盲学校のうらの図書館



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落合多武の「スパイと失敗とその登場について」というタイトルの展覧会は
思い出すとやっぱり魅力的だった
あっちへいったりこっちへいったり
ひとつの点が無数の点に繋がっていくような
不思議な旅をしているような時間だった
「地球上で一番高いところにマンハッタンで行く」ビデオ
「地球の人工物」のドローイング
「コスタリカのジャングルの中で迷子になった経験から作ったドローイング」
「熱帯雨林のドローイング」
板に二つの穴のあけられた奇妙な猫彫刻
アトランタの夜の海のよせてはかえす波の映像の展示室にあったフトンのようなオブジェ
猟師が命をまもるためにつけている背あてにも見える
イコンのようなそのオブジェにはリスの尻尾が五つ生えていた





ミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸からはじまり
仁徳天皇陵の前方後円墳でおわる
145枚のぺらぺらで稚拙にも見えるドローイングが
展示室をぐるりと取り囲むよう貼られている「建築、彫刻または何か」
というタイトルのドローイングの部屋


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ポンピドーセンター、五稜郭、イームスハウスやサヴォイ邸
実際に存在する図書館とか盲学校とか官庁のビルそして空港
それらに混じってKGBの本部がでてきたり石舞台古墳がでてきたり刑務所がでてきたり
ブランクーシのお墓とか天皇陵とか建築物に混じって彫刻や墓石がところどころに

なんの脈絡もないそれらの並びが新鮮でワクワクしてしまう
無数の暗号や糸口が無造作に用意されている
ドローイングをくりかえし見ながら
「地球の人口物」ってなつかしくて美しいなぁと思った



高橋洋子 Website
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# by kachinas | 2010-09-15 00:46